11月に入り、朝晩の冷え込みが強くなってきました。
東洋医学では、冬は「腎(じん)」と関わりの深い季節とされています。
実は、東洋医学では髪も「腎」と深い関わりがあると考えられています。
先日も、抜け毛や薄毛についてのご相談がありました。
髪の悩みというと、頭皮や髪そのものに目が向きがちですが、東洋医学では体全体の状態から捉えていきます。
当院の経絡治療では、脈を診て体全体の状態を確認しながら、抜け毛や薄毛のお悩みにも対応しています。
今回は、冬と「腎」の関係、そして冬に取り入れたい養生についてご紹介します。
東洋医学でいう「腎」とは?
「腎」と聞くと、腎臓を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、東洋医学でいう「腎」は、単に臓器としての腎臓を指すものではありません。
生命活動の土台となる力や、成長・発育・老化、生殖などに関わる働きを含めた、広い概念です。
また、東洋医学には「腎の華は髪にある」という考え方があります。
髪の状態は、腎の働きや体全体の状態を映すもののひとつと考えられてきました。
そのため、抜け毛や白髪などの変化も、髪だけの問題として見るのではなく、体全体の状態から考えていきます。
こんな変化はありませんか?
東洋医学では、次のような不調も「腎」の働きとの関係から捉えることがあります。
- 腰から足元にかけて慢性的に冷える
- 疲れやすく、休んでもなかなか回復しない
- 抜け毛や白髪が増えたように感じる
- 爪や骨の弱りが気になる
- 夜中に何度もトイレに起きる
- 下痢をしやすい
- 生理不順など、ホルモンバランスの変化が気になる
もちろん、これらの症状にはさまざまな原因があります。気になる変化が続く場合は、医療機関で原因を確認することも大切です。
冬に向けて取り入れたい「腎」の養生
冬は、無理に活動しすぎず、体を冷やさないことが大切です。
日々の生活の中でできる養生をいくつかご紹介します。
1.足首を冷やさない
足元の冷え対策では、足首を温めることも大切です。
目安は、くるぶしからこぶし1個分ほどの範囲。レッグウォーマーなどを使って、この部分を覆うようにしましょう。
特に寝るときは、靴下ではなくレッグウォーマーがおすすめです。
足の裏には余分な熱を逃がす働きもあるため、靴下で足先まで覆うより、足裏は出して足首を保温する方法がよいでしょう。
2.お灸や温灸、ツボ押しで「太渓」を刺激する
腎に関係するツボのひとつに「太渓(たいけい)」があります。
内くるぶしとアキレス腱の間にあるツボです。
お灸や温灸で温めたり、指で軽く押したりするのもよいでしょう。
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強く押す必要はありません。心地よい程度の力で、ゆっくり刺激してみてください。
3.軽いストレッチで腰まわりをほぐす
座っている時間が長い方は、腰や股関節まわりがこわばりやすくなります。
長時間同じ姿勢を続けず、ときどき立ち上がって体を動かしましょう。
腰をゆっくり回したり、股関節まわりを伸ばしたりする程度の軽いストレッチでも、体を動かすきっかけになります。
4.夜更かしを控え、睡眠を大切にする
東洋医学では、冬は活動を控えめにし、エネルギーを蓄える季節と考えます。
夜更かしを続けず、睡眠時間を確保することも大切な養生です。
忙しい毎日の中でも、少し早めに休むことを意識してみてください。
冬は、体の土台を整える季節
冷えや疲れ、髪の変化など、年齢とともに気になることが増えてくる場合もあります。
東洋医学では、そうした変化を一つひとつ切り離して考えるのではなく、体全体の状態から捉えていきます。
当院では、脈診を通して体の状態を確認し、一人ひとりに合わせた経絡治療を行っています。
冬本番を迎える前に、日々の養生とともに、ご自身の体を見つめ直してみませんか。
札幌・宮の森で経絡治療を専門に行っている鍼灸院です。
脈診を大切にしながら、体全体の巡りと土台のバランスを整えています。
